日本に生まれる外国人の赤ちゃんは年々増加しています。ブックスタートの会場でも日本語以外を母語とする親子に出会うことが、日常的になってきました。
各地のブックスタート事業では、読みきかせや 多言語資料の配付 などを通じて、外国人親子にも「share books」の楽しさを伝えています 。しかし、贈られるのは日本語の絵本。自分で読むのは難しく、気楽に楽しめない、という方もいます。
外国人親子にも確実に絵本をひらくきっかけを届けたい。
そのために、もっとできることはないだろうか――。
その思いから当NPOではブックスタート事業用に、 日本語の絵本に翻訳シール(5言語併記)を貼付した「多言語対応絵本」を、著作権者、出版社、研究者、翻訳者、外国語教員、外国にルーツをもつ子どもの教育支援に携わるNPOの協力を得て企画・制作。2023年度、試験的にブックスタート事業を行う自治体に販売提供しました。
この報告会では、当NPOおよび実際に多言語対応絵本を親子に手渡した自治体より、試験実施を行った背景や、取り組みを通じて見えてきたことをお話します。 また、「国籍と人種を越えて違いを尊重し合うこと」「誰も置き去りにしないこと」を運営理念に、37カ国語の本を用意するほか、母語での読みきかせ会開催などの取り組みにも力を入れる、新宿区立大久保図書館長 米田雅朗さんにご講演いただきます。
外国人親子に「絵本」でできること。
みなさんも一緒に考えてみませんか? ご参加お待ちしています!
※アーカイブ配信は行いません。
<ご参考>
・ 多言語対応絵本について詳しくはこちらをご参照ください。
・『中央公論』web に 米田さんのインタビュー記事(同誌2024年6月号抜粋)が掲載されています。
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日時 :2024年7月5日(金) 13:00~14:15
参加費 :無料
開催形態 :Zoomミーティングを使用したライブ配信
定員 :なし
対象 :ご関心がある方であればどなたでも
参加申込 :受付は終了しました
受付締切 :2024年6月28日(金)
<プログラム(75分)>
① [講演]多文化共生社会を創る~大久保図書館の取り組み(仮題)
― 東京都新宿区立大久保図書館 館長 米田 雅朗さん
② [報告]2023年度 多言語対応絵本 試験実施 ~企画から実施結果まで
― NPOブックスタート
③ [報告]多言語対応絵本の配付から見えてきたこと
― 山形県真室川町・茨城県牛久市・愛知県蒲郡市
④ 質疑応答