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[東京都立川市]マスク越しでも心が通い合う/コロナに負けない!13

新年が明けた1月のある日、東京都立川市のブックスタートに伺いました。2年前の新型コロナウイルス感染症拡大以降、久しぶりの見学です。

立川市では、3-4か月児健診の最後に、待合のロビーで親子に絵本をプレゼントしています。

驚いたのは、マスク越しでの読みきかせでも、赤ちゃんたちが以前と同じように、絵本をじっと見つめたり、笑ったり、手を伸ばしたりと、表情豊かな様子を見せてくれたこと。
ボランティアさんの笑顔と心をこめた語りかけが、赤ちゃんに届いていることを肌で感じました。

お父さんの参加が多かったのも印象的でした。コロナ禍以降、在宅勤務の合間に来られる方もいるそうです。
お父さんからは、「育児がこんなに大変だとは思わなかった」「赤ちゃんとできるだけ一緒にいたい」といった声が聞かれます。

赤ちゃんが笑ったりすると、お父さんの方が、お母さん以上に喜ぶことも多いとのこと。

「赤ちゃんに絵本をひらいたところ、一緒に来ていたお父さんが、まず絵本を見て、次に赤ちゃんを見て、今度は赤ちゃんの後ろに回って、読みきかせを聞いていました。その様子をお母さんもニコニコしながら見ていて。家に絵本が一冊も無いということでしたが、こんな和やかなひとときをお家でも持ってもらえたらいいなと思いました」
と、ボランティアさんが嬉しそうにお話ししてくれました。

短い時間ながらも親子と対面し、丁寧に絵本を手渡している立川市のブックスタート。

コロナ禍では、ボランティアと話すうちに涙を流す保護者もいるそうです。
「祖父母や友人に会えず寂しい」「久しぶりに大人と話した」
こうした言葉を聞き、ほんの少しの時間でも、会って直接話をする意味を感じているといいます。

立川市の詳しい情報は、4月発行の「ブックスタート・ニュースレター 2022春号」で紹介予定です。どうぞお楽しみに!