1992年にイギリスで生まれたブックスタートのアイデアは、赤ちゃんに絵本を贈る活動（Bookgifting Program）として、多くの国や地域に広がっています。
そうした活動どうしが情報共有できるしくみをつくることで、個々の活動を力づけ、さらにこれから立ち上げようとする活動を支援することを目的として、2018年に「Global Network for Early Years Bookgifting」という世界的なネットワークが発足しました。
Global Network for Early Years Bookgifting（外部リンク・英語）
このネットワークの設立は、ブックスタートの発案者であるウェンディ・クーリングさんが日本の取り組みを見学したときに抱いた思いがきっかけとなっています。
2016年の来日時に、千葉県鎌ケ谷市で市民ボランティアが中心的な役割を果たすブックスタートを見学したクーリングさんは、イギリスから遠く離れた日本で、理念を受け継ぎ充実した活動が展開されていることに驚きを感じたといいます。
世界各国の活動が、互いに学びあうことができたら―。
そう強く感じたクーリングさんは、その思いをイギリスの推進組織であるBookTrust(ブックトラスト)に伝えます。そして、ヨーロッパ各国の読書推進団体の共同事業体であるEURead（イーユーリード）のなかに、このネットワークが設立されました。
日本もその運営を担う、ワーキンググループの一員です。
定期に開催されるミーティングに参画し、世界各地の取り組みを学び、日本の経験を発信しています。
