2024年5月28日(火)、新たにブックスタート事業の担当となった方を主な対象に、オンラインで研修会を開催しました。
北海道から沖縄県まで89自治体112名の方から 参加申込があり、当NPOからは自治体支援と物流担当の職員が参加しました。
本研修会では、先輩担当者へのインタビューやグループ交流の場を設けました。
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■ 先輩担当者へのインタビュー
登壇いただいたのは、鳥取県鳥取市 健康づくり推進課 本郷眞子さんと、大分県日出町 日出町立図書館 堀井清菜さん。
他課やボランティアさんと連携することの大切さ、コロナ禍で実施方法が変わった際にも人と人とのつながりが課題解決のかぎとなったこと、親子やボランティアさんの笑顔を見て、事業の必要性を感じていることなどを、実感を込めてお話しくださいました。
「ブックスタートの実施方法を変更する際、様々な調整が必要でしたが、ボランティアさんが短時間で赤ちゃんを惹きつける工夫をしてくれました。保健師では気づかないようなことに気づかせてもらったように思います」(鳥取市 本郷さん)
「ボランティアさんの中には、立ち上げ当初から関わっている方もいて、活動の意義を誰よりもわかってくれています。担当者は異動がありますが、そうした方がいることで、事業の大事な部分を共有できていると感じます」(日出町 堀井さん)
■ グループ交流
今回、初の試みで、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使い、5~6人のグループに分かれて 話し合いを行いました。
参加者からは、「普段話すことのない地域でどのように実施しているかが分かりました。また、自らの課題も見えてきました」「短い時間でも参考になりました」といった感想が聞かれ、皆さんが、他自治体との交流の場を必要とされていることがわかりました。一方、グループ分けや参加者の機材環境など、次回に向けた改善点もみつかりました。
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このほか、当NPOから、活動の理念や事業運営におけるポイントを各地の事例とともに紹介。 提供資料や研修会など各種サポートについても説明しました。質疑では、未参加者へのアプローチ、絵本の注文の仕方、在庫管理などに関する質問がありました。
参加者アンケートに寄せられた声を抜粋して紹介します。
●今年度、初めて担当になりました。ブックスタートの基本や先輩担当者のお話は、大変勉強になりました。
●今までは仕事の一環という感じで言われた通りにやっていただけですが、今回、どのような意味を持ってブックスタートを行っているか知ることができ、考え方が変わりました。
●たくさんの方の思いから始まったこの事業をもっと大切にしていきたいと思いました。
●他の市町でも頑張っていることがわかり、励みになった。
●自分ひとりではない、同じ自治体内だけではなく全国に赤ちゃんへの思いを共有できる人がいることに力をいただきました。
本研修会は、新たに担当となった方が、先輩の話を聞いたり、他自治体と交流したりすることで、「自分もこんな風にしてみたい」と思えたり、「全国に同じ立場の人がいるんだな」と感じたりしてもらいたいとの願いもあっての企画でしたが、私たちの方が、自治体の皆さんと思いが一緒であることを改めて確認することができ、たくさんの力をいただいたように思います。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
※本研修会の模様(グループ交流・質疑を除く)は、お取引先自治体向けに、2025年4月までアーカイブ配信を行っています。