子どもたちが、ありのままの自分に自信を持って生きるために、大人ができることとは―
このたび「子ども・社会を考えるプロジェクト」の一環として、2017年9月に開催した保育士・井桁容子さんの講演が書籍になりました!
*刊行にあたり、注記のデータ等は新しいものに更新しています。
*講演会の様子はこちら
◆内容紹介
一人ひとりを受け止めるまなざしが、生きる力を育てる
子どもは、ありったけの力で楽しんで生きようとする存在です。一人ひとりが持っている、個性的で豊かな好奇心。子どもたちが「やってみたい」「知りたい」と思ったことに意欲的に取り組み、得意な分野に自信をつけながら成長するために、わたしたちは何ができるでしょうか。42年間、0~3歳児保育の実践と研究に携わってきた著者が、保育園での具体的な事例を通して、子どもののびやかな育ちを応援する方法を伝えます。鍵となるのは「共感」と「表現愛」。すべての大人に届けたい、大切な視点です。
◆もくじ
◆お寄せいただいた感想
保育士・庄司みゆきさん(まちの保育園吉祥寺元園長)
実際の保育園での事例を通して、子どもたちの葛藤や生きるたくましさ、楽しさを見つけるエネルギーなど、しなやかな育ちを伝えていて、内容が濃く、楽しんで読ませていただきました。各事例には写真も添えられていたので、とてもイメージが沸きやすかったです。保育士はもちろん、子育て中の保護者の皆さんにも、ぜひ読んでもらいたいと思います。
司書・吉村悦子さん(東京都葛飾区立図書館)
「のびやかな育ち」を応援するためには、子ども側にいる大人がのびやかでいること。それは図書館職員としても、とても大事なことだと思いました。多くの事例から、子どもが「何をしようとしているか心を傾ける」には、どう見守り、どう声を掛けたらよいかを学ぶことができ、特に「絵本を本棚からばらばらと出す子」の行動の理由は「なるほど~!」と印象的でした。図書館の乳幼児サービスにも応用できるお話なので、現場で生かしていきたいです。
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※全国の都道府県立図書館およびブックスタート実施自治体には、2024年秋頃の資料送付にあわせ、各1 部寄贈する予定です。
◆著者プロフィール
井桁 容子(いげた ようこ)
乳幼児教育実践研究家・保育士。東京家政大学ナースリールームで42年間、0~3歳児の保育の実践と研究に携わる。東京家政大学非常勤講師として保育士養成にも従事。2018年4月よりフリーとなり、保育現場から抽出した子どもの本質・質の高い保育の在り方について、全国で講演会やワークショップ、コンサルティングを行う。『0・1・2歳児のココロを読みとく保育のまなざし』(チャイルド本社)『子どもって、みごとな人間だ!―保育が変わる子どもの見方』(共著 フレーベル館)など著書多数。非営利団体コドモノミカタ代表理事。
◆編者
NPOブックスタート(特定非営利活動法人ブックスタート)
独立・中立的スタンスから日本の「ブックスタート®」を推進する民間の非営利組織。活動が生まれたイギリスの取り組みを日本に紹介し、活動を将来的に継続して推進するため2001年4月に発足。2002年1月に東京都から認証を受けNPO法人となる。自治体のブックスタート事業立ち上げや実施の充実を支援する各種事業(研修、相談対応、各地の情報収集と発信など)を全国規模で行う。子どもたちが健やかに成長する社会の実現のため、「子ども・社会を考える」プロジェクトや、絵本のひとときの楽しさを伝える「いっしょにえほん」プロジェクトなど、ブックスタート事業から派生した取り組みも行う。また、Global Network for Early Years Bookgifting(幼い子どもたちに本を贈る活動の世界的なネットワーク)に参画し、世界に向けて日本の取り組みを発信している。