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思い出の「ビリビリ」絵本

いっしょにえほん写真コンテスト2023で、大賞写真の作画をしてくださったイラストレーターの山口みれいさん。実は、ブックスタートで絵本を受け取ったことのあるお母さんです。

お子さんは現在、元気いっぱいの小学1年生。赤ちゃんだったとき、ブックスタートでプレゼントされた絵本『もこ もこもこ』(谷川俊太郎 作 / 元永定正 絵 文研出版)は、何度も楽しみ、写真のとおりビリビリ…。破れてなくなってしまったページもありますが、息子さんとの思い出として、今も大事に取ってあるそうです。

他にも、テープでたくさん補修した絵本が! お写真を頂戴しました。

『いい  おかお』 松谷みよ子  文/瀬川康男  絵 童心社

当NPO初代理事長を務めた松居 直は、書籍『絵本は心のへその緒で次のように語っています。
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ブックスタートで赤ちゃんが受け取る絵本のことで、ひとつ私が願っていることがあります。おそらくその絵本は、赤ちゃんが噛んだり舐めたりして、破れたり汚れてしまったりすると思うんです。でもどんなにボロボロになってもそのまま取っておいていただきたいのです。そして、子どもが大人になる節目で最高のときに、その絵本をきちんと包んでリボンや水引をかけて渡してやってください。一番いいのは結婚のときでしょうか。成人式のときでもいいですね。なぜかというと、私は「初めて手にした絵本」というのは、へその緒と同じだと思っているからです。

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自分が赤ちゃんだったときのことを覚えている人は少ないかもしれません。でも、ビリビリになった絵本は、確かにそのときがあったことを証明してくれます。あと10数年後!?このビリビリ絵本を手にされた息子さんは、何を思うでしょうか――。