84.4%の自治体が、赤ちゃんに絵本をプレゼント
誕生した赤ちゃんにお祝いを贈る自治体の中には、そのプレゼントの一つとして絵本を手渡しているところがあります。
当NPOでは2020年度、2021年度に続き、自治体における「赤ちゃんへの絵本贈呈事業」(ブックスタート事業を含む)に関する全国調査を行いました。
その結果、コロナ禍でも84.4%の自治体で、当該自治体に暮らす赤ちゃん全員を対象に絵本を贈呈する事業が行われていることが分かりました。また、コロナ禍の事業への影響が軽減傾向にあることが明らかになりました。
■ 調査概要
内容
自治体在住の赤ちゃん(0~1歳児)全員を対象に、絵本を贈呈する事業の実施状況
※ 読みきかせの「体験」と「絵本」をセットにして贈呈するブックスタート事業のほか、絵本贈呈のみを行う事業についても調査。
対象
全国の自治体(1,741市区町村)※区は東京23特別区
方法
自記式質問紙調査
① 当NPOを通じてブックスタートを実施している自治体(1,096市区町村)
「実施状況確認シート」
② ①以外の自治体(645市区町村)
「赤ちゃんへの絵本贈呈事業」に関する全国調査質問票
時期
2023年2~3月
回収数
1,586市区町村(91.1%)
■ 結果① 実施状況
・ 全国の84.4%にあたる1,469市区町村が、赤ちゃんへの絵本贈呈事業を実施。コロナ禍のなか事業を開始する自治体もあった。(昨年度調査では、81.3%にあたる1,416市区町村が実施と回答。※回収数は1,537市区町村)
■ 結果② 実施方法
・主管部署は、図書館・図書室および生涯学習課・社会教育課が6割以上を占めるが、母子保健担当課、子育て支援担当課、社会福祉協議会などが主管となる自治体もあった。
・主管部署、対象月齢、贈呈する絵本冊数ともに、2021年度との差異がほとんど見られなかった。
■ 結果③ 実施方法コロナ禍による実施方法への影響
・実施方法に影響があった自治体は56.6%。2021年度から18.3ポイント減少しており、コロナ禍前の実施方法に戻れた自治体が増えたことが分かった。
・2023年度に従来の実施方法に戻す予定の自治体もあり、さらに影響は軽減していくと思われる。
多くの自治体が、絵本を介して赤ちゃんの健やかな成長を応援しています。
実施している自治体や都道府県ごとの状況については、全国の実施状況をご覧ください。