NPOブックスタート Bookstart Japan

自治体の方へ

赤ちゃんに絵本が届くまで~物流編

ブックスタートは、「絵本」という「モノ」の存在が欠かせない事業です。
この「絵本」が赤ちゃんに届くまでには、どのような人が関わり、どのような過程を経ているのでしょうか?今回は「物流編」として各自治体への配送を担っていただいている、ヤマト運輸松戸ロジセンターをクローズアップしてご紹介します!

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松戸市郊外にあるセンター。近くには千葉県名産、梨の直売所も。

ブックスタートで赤ちゃんに手渡される絵本は各出版社から、千葉県松戸市にあるヤマト運輸松戸ロジセンターに納品されます。センターでは絵本が納品されるごとに、抜き取りで品質を確認。NPOブックスタートに寄せられた各自治体からの注文に基づき、数量などを確認の上、梱包し、全国の自治体に発送しています。
北は北海道稚内市から南は沖縄県竹富町に至るまで、これまで20年間の納品件数は、のべ約35,000 件。絵本約1000 万冊、このほかにもバッグ約300 万個、ブックレット約500 万冊が届けられてきました。

絵本は表紙写真を掲示し、タイトルごとに管理されています。 効率よく作業ができるよう、物流量にあわせて棚の配置を決めています。

ラッコのバッグ(薄手)が入った段ボール。整然と並んでいます。

アドバイスブックレット(多言語版、点字版)の棚。点字はつぶれやすいので、箱の一番上に収めるなど梱包時にも配慮がなされています。

特に3月末から4月は発送件数が多く、ひと月1000箱以上発送することもあります。「絵本の大きさや形が様々なので、どのように箱に収めるか悩むこともありますが、傷つけないように気を配りながら作業をすすめています」とヤマト運輸松戸ロジセンターの竹次隆登さんと小髙啓介さん。
当NPOからは、1か月前に翌月分の発送予定をセンターに連絡。センターでは自治体の希望納品日に確実に絵本が届けられるよう、小髙さんが作業スケジュールを組んでいます。特に配達に日数を要する離島などに手配する際には、注意が必要です。近年は豪雨などの影響で道路が通行止めになるなど、急な対応を迫られることもありますが、いつもベストを尽くしてくださっています。

ヤマト運輸松戸ロジセンターの竹次さん(左)と小髙さん(右)

見学時は、作業中にもかかわらず「こんにちは!」とスタッフの皆さんが声をかけてくださいました。
全国の自治体に、安心確実に絵本を届ける ――。
プロフェッショナルなお仕事は、心地よい環境のなか、こうした皆さんの手によって成り立っています。