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[徳島県徳島市] ほっこり和むアクリル板/コロナに負けない!17

アヤメの花や色とりどりの雨粒の装飾が、なんとも楽しい気分にさせてくれるこちらのコーナーは、徳島県徳島市のブックスタートのためのスペース(2022年6月頃)です。

徳島市では、4か月児を対象に図書館でブックスタートを実施しています。
新型コロナウイルスの感染対策を始めた当初はアクリル板を置いているだけだったそうですが、現在は季節に合わせて飾り付けを行っています。
理由を図書館の方に伺いました。

「感染予防のために、アクリル板を置いています。でも、なんだか殺風景で、何か工夫できないかなと考えていました。そんなとき、たまたま訪れた大学図書館の学習室にあったアクリル版に、マスキングテープで装飾が施してあるのを見て、これだ!と思ったんです」

早速、大学図書館の工夫を職員に共有し、ブックスタートを行う机のアクリル板にも、飾り付けを行うことになりました。

「コロナ禍では感染対策ももちろん大切ですが、ブックスタートの場では特に、親子の心がほっとほぐれたり、夢のある雰囲気を忘れないようにしたいです。アクリル板は、やっぱり無い方がコミュニケーションや絵本の読みきかせはしやすいですし、あると距離を感じます。そうした中でも、できるだけ親しみやすい環境をつくり、ほっこりとした気持ちになってもらえたら嬉しいですね」
と、親子への思いを語る職員の皆さん。

読みきかせの際は、絵本が赤ちゃんや保護者によく見えるよう、アクリル板に近づけたり、絵本のみアクリル板の外側に出して読むなど、臨機応変に対応しているそうです。
ブックスタート専用机での読みきかせは保護者にも好評だそう。

アクリル板には、当NPO発行の「ブックスタート事業における 感染症対策ガイドライン」で自治体に提供している「感染対策実施中」のポスターも掲示されています。

感染対策について伝えながら、同時に楽しく和やかな雰囲気をつくる徳島市の工夫には、「コロナ禍だからこそ、安心して楽しく参加してもらおう」という思いがこめられているのですね!