日本のブックスタートのロゴマークは「ラッコの親子」。絵本画家・黒井健さんによるデザインです。
海の上でゆらゆらと、おなかの上で赤ちゃんを育てるラッコのように、すべての親子が、抱っこのあたたかさの中で、楽しい絵本の時間を過ごしてほしい――。
そんな願いが込められています。皆さんは、この「ラッコのバッグ」を街なかで見かけたことはありませんか?
このバッグは、各地のブックスタート事業で20年前から絵本と一緒に赤ちゃんにプレゼントされているもの。予算等の兼ね合いで、バッグのプレゼントを行っていない自治体もありますが、プレゼントしている自治体からは、「親子に喜ばれています!」という声が数多く届いています。過去には、赤ちゃんは高校生になったものの、バッグはしっかりしているので、今もお父さんが気に入って使っています、という声をいただいたこともありました。内ポケット付きで、紙芝居も入るサイズ。丈夫さのみならず、使い勝手の良さも好評です。
先日、このバッグについて、4人のお子さんを子育て中のお母さんから、嬉しいお問合せがありました。
お子さんそれぞれにブックスタートで絵本を受け取ったけれど、うち二人の時は、自治体の事情でバッグのプレゼントがなかったとのこと。とてもかわいらしく、使いやすいので、きょうだいお揃いで持てるよう、バッグを購入できますか?というご質問でした。
早速ご連絡をとり、その際、「もしできれば、お写真を…」とお願いしたところ、メッセージとともに、お揃いでバッグを持った微笑ましいお写真を快くお送りいただきました。
【お母さんからのメッセージ】
子どもが生まれるたびにブックスタートの事業にはお世話になり、それぞれいただいた絵本は思い入れも深いです。子どもたちに「これは〇〇が赤ちゃんのときにはじめてもらった絵本だよ」と話すととても嬉しそうにして、大切にしています。
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コロナの状況が落ち着いてきたら、お揃いのバッグを持って、図書館に行こうと思っていらっしゃるとのこと。すくすく成長していく子どもたちのそばにいられることを、ラッコも心から喜んでいると思います!
ブックスタートに関わる自治体の職員さんや、ボランティアの皆さんは、街なかでこのバッグを見かけると、「嬉しくて、思わず話しかけたくなってしまう」ことがあるそうです。実際に話しかけた、という方も、遠くから見守っていた…という方も。ラッコのバッグは、絵本を入れて持ち運ぶだけでなく、ブックスタート以降も、赤ちゃんやそのご家族と、赤ちゃんの育ちを見守る地域の人たちを「つなぐ」役割も担っているのです。
皆さんも、どこかでこのバッグを見かけたら、数年前赤ちゃんだった、バッグの持ち主のこと、そのご家族のこと――。ほんの少し、思いを馳せていただけたら嬉しいです。
※ロゴ入りバッグは通常、当NPOから自治体向けに販売していますが、一般の方からご希望があった場合、有償でお分けしています。
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