新型コロナウイルスの感染拡大は、各地のブックスタート事業に影響を及ぼしています。こうした状況にあっても、赤ちゃんのために、なんとかブックスタートを継続できないかと、各自治体ではさまざまな行動をおこしています。
伊豆諸島、八丈島にある自然豊かなまち、東京都八丈町もそのひとつ。八丈町では2か月に一度の3~4か月児健診でブックスタートを行っています。ところが、2020年は4月の健診は実施されたものの、ブックスタートでの読みきかせはお休みに。そこで担当部署の図書館では保護者に向けたおたより(写真上/拡大画像はこちら)を作成し、絵本と一緒にお渡しすることにしたそうです。
「読みきかせがなくて残念」という保護者の声に、体験を楽しみにされていたことが分かり申し訳なく思いつつ、一方では「こうした時期に絵本をもらえるのはうれしい」と笑顔で受け取る親子も。スタッフの皆さんは、保護者の方々のこうした様子に救われたそうです。
ブックスタートは、絵本をひらく楽しい「体験」と「絵本」をセットでプレゼントする活動です。しかし、「体験」を届けることが難しい今の状況で、赤ちゃんたちにそれを保障するためにはどのような対応や工夫が考えられるでしょうか。各地の皆さんのアイデアが集まれば、きっとその手掛かりは見えてくるはずです。
日々成長していく赤ちゃんたちのために、皆さまのアイデアや対応事例をNPOブックスタートまでお寄せください。当法人ではいただいた情報を整理し、各地でブックスタート事業に携わる皆さまにご活用いただける情報をご提供してまいります。
活動する地域は離れていても、赤ちゃんに「笑顔」を届けたいという思いは同じ。ともに知恵を出し合い、頑張りましょう!